2009年5月2日土曜日


捨テハテタカラダ、ドーナロウトモ構ワヌコトナレドモ、又穴ガアクカト思エバ余リイヽ心持ハセズ。コノコト気ニカカリナガラ午飯ヲ食ヒシニ飯モイツモノ如クウマカラズ。食ヒナガラ時々涙グム。
(子規『仰臥漫録』十月二日)

人間がダメになってるなー、とか
悲観しか出てこなくなった時にこれを思い出す。
身代わり地蔵が入ったパンドラの匣のごとくに。
しかし、今ちょっと、それでもだめだ。
突いた膝を立てて立ち上がるどころか、
朽ちていく子規の病床に添い寝してしまう。
彼が望んだ詞へのイマジネーションは、
顎の力が抜け落ち、半開きの乾いた唇で、
涙グムことすら奇蹟に近い。

柿の実を噛み締める横顔さえ、この男は影を秘め美しく。
今ここに居る己の空間と、遠く鐘を突く人の空間をパラレルに
一見交わる事無く感じている。
私には営みのその奥行きさえ見えなくなってる。
スーパーフラットだ。?。

複数の講演会に応募してやっと1日だけ抽選に当たったのに、
当日仕事を入れてしまった。
受講券が送られてくる前日に。。。
軒並み応募者多数のため抽選漏れの返信が着ていて
今回は全然だめなんだーと諦め、スケジュールを消してた。
こんな小さなマヌケさえ人間の腐食度合いを感じさせる。
神様、仏様、狐様ごめん。もう一寸腐食は進むかもしれません。