2006年4月22日土曜日

散歩の本題

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三の丸尚蔵館第40回展
「花鳥−愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」

フルカラーの若冲は実は初めてだったのかも。
水墨の鶴や蟲、雪をべったり纏った梅は記憶に新しいけど、
初体験かと思うほどの鮮烈さに周りの人も一様に思わず声を上げてしまってる。
展覧会や美術館で作品を見上げて「おーっ」とため息まじりに口にしてしまっている人、あんまりみない。
小さなひと部屋の展示室で、傍らに掲げられているのを意識しながら、盗み見る事無く順路どおりにすすんでいき、いよいよ顔を上げる。

高度な写実性と主張する極彩色がこの人のパワーそのものと思うと、ただこれを目の前で観られることだけで誰かに感謝したくなる。鎌倉の大仏の前で靴を脱ぎ額を甃に擦りつけてるアジアの人達の気持だろうか。たった今自分にできることはその場にひれ伏すことだけだ。
とりあえずこれまで保存してきて修復を終え公開にこぎつけた宮内庁に感謝。
これがばらけて海外へ部分流出とかせず、揃って30幅日本に維持されていることにも感謝。
大事にしてね。
九月までちょっと出しの5回期。
一回の点数は少ないので体力かからなくていいっす。

ところで、なんでこの30幅がばらけることなく宮内庁が保管しているのか。
京都の画家にむりやり書かせたのだろうか。
もともと尚蔵館の収蔵物は皇室が手持ちを国に寄贈したお宝郡。
以前の狩野一信のときはやはりミニチュア版を皇室が依頼したものだった。
んじゃこれもか。
とおもったら、グッズ購入した絵はがきセットの中に説明がはいっていた。

 「動植綵絵」30幅
 本来は、いまも京都・相国寺に伝わる釈迦三尊像と共に、若冲自らが帰依した
 同寺に寄進した作品である。


って。。。
だから、その寺からはどうやって、皇室の手に?
京都のひと、返せ〜とかおもってないだろうか。
とっても素晴らしいです。是非、東京丸の内皇居東御苑へご足労下さいませ。
こちら〜
三の丸尚蔵館
東京駅で新幹線降りたら丸の内口へむかって尚かつそのまままっすぐ!来てねー。
私もそのうち京都の相国寺の釈迦三尊像3幅見に行くからねー。
ボストン美術館じゃなくてよかったよねっっ。

もっと知りたい伊藤若冲