2007年11月3日土曜日

ガイジンの目

狩野永徳の青春時代洛外名所遊楽図屏風 著:狩野博幸




先週の土曜講座に引き続き、国際シンポジウムの聴講に行って参りました。
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不気味な程流暢に日本語を話す欧米人研究者や学生も多く、
なんだかわたくしは、ぼんやりしちゃってますが・・・。

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二人の米国研究者の研究発表。
パワポの使い方がフレッシュ。産出国か。笑。

欧米人特有の頑なさも多少は垣間見えつつも、
自分の思う所を上手く刺激され楽しい内容だった。
中世〜近世絵画へのヨコ入り。仏教からのアプローチもまんざら悪くないでしょ。
空間と配置、用途からの考察は手がかりが見えれば大きな鍵になるけど、
これに固執すると今、既に史料が失われつつあるなかで行き詰まりが目に見えててこわい。
養源院に宗達を見に行って仏間に山楽の襖絵を見たときに
それをあきらめた・・・。あそこは特殊だけど。
触発されていろいろ思う所、素人考でこそばゆいけど
勉強になりました。>パワポ含。


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山楽研究者の川本桂子先生の発表がなにしろ刺激的だった。
忘れないうちにノートしとかないと!
ガイジンさんお二方の実のある部分総まとめ。
3D効果やそのマニュアルの確立と継承。近世京狩野の模索。
また尊敬する先生ができてしまった。

京都国立博物館 国際シンポジウム
「狩野永徳研究の現状と課題」

国立京都国際会館 アネックスホール






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狩野永徳 
川本桂子著 新潮日本美術文庫