2007年8月21日火曜日

小夜子の死

高校生の時に初めて読んだ彼女のエッセイの書き出しがこれだった。

「私はデブが嫌い。
デブは生活感のだらしなさが体型に出ている…云々…」

多少文言は違うかもしれないけど、出だしはこの通りだった。
もっともだと思った。
世界中のデブを敵に回したとしても彼女の写真集を魅せられた巻末のエッセイでそうぶったぎられたら、少しでもタガをゆるめる自分を恥じ入るばかりだ。
以来、その言葉を自戒にしてきた。
彼女の変わらない美しさ、
凛とした姿、
その死が、私にとっての死をリアルに感じさせた。なぜだろう。