2009年6月14日日曜日

本日の学び



日本史の課題に中世の武家政権がある。
ご近所話な故にまったく興味が無く手つかず。
源三代、北条一門の執権政治の大まかな順序はなんとなーく分かっていても、
各役者と菩提寺、乱と祈願寺など肉付けが一切無い。

彼の時代の主軸が八幡様にあり、それが鎌倉だ。
八幡祭祀を前にすれば尊氏も謙信も居ずまいを正す。
しかし私にとっては、小学校のときのサイクリングコースランチスポット。
今は研修道場のとおりゃんせ。※ちゃんと挨拶はしている。

異様な程京都に私淑するおのれが、さて。
どうすれば鎌倉を研究対象としてみれるのか。
思いつく注意事項は、「鳩豆はリスクを伴うチャレンジ」だ。

しかし、歴史年表「鎌倉時代」であっても、
その間、洛中が担当者不在のりかちゃん人形のごとく
目をあけたまま横になっていた訳ではない。

  中央が、中央として対峙する地方。
  鎌倉が、幕府として対峙する中央。

そこにメンタリティーやアドバンテージがあったはずだ。
ここまでは理詰めてもそんなに息切れしない。

でもこのままではまた、休日を闇雲に鎌倉の寺社徘徊にあて、
いたずらに御朱印帳をうめていく因果に陥る。

手を止め程よい導入剤をあさっていた所、
鎌倉西口のたらば書店で鎌倉観光文化検定公式テキストブックなんて物を見つける。
そういえば、数年前、小町通の帆布バッグ屋の次にビックリしたシロモンだ。
「るるぶ or これ!」と思った。
内容は市内の地名と立地が分かるだけに面白い。
京都検定のテキストより(良く言えば)ライト。
で、鎌倉初心者にはぴったりだ。
決して北条摂関政治100年をなめている訳ではない。
こんなに頭の中を整理しやすいものは他に無い。と、
個人的に感動しているんだ。

京都検定に習えば検定前講習会もあるかもーーと見つけたのが
ピンポイントに今日の講習会。
朝の10時から17時まで、ほぼみっしり鎌倉市内の寺社100以上、
縁起と年間行事の総ざらい。
講師の先生のよどみの無い解説がとても面白く、
正直に、興味が途切れる時宗や日蓮宗ではノンレム学習で挑んだものの、
今年の目標の一つでもある『関東を楽しいと思うようになる』を
遂行できそうな気がして来た。

先生の講習や講演は今後も色々聴きたいと思う。
またgoogle定期検索が増えてしまった。

先生は講義の最後に、
鎌倉が未だ楽しくて仕方が無い。
一生死ぬまで鎌倉を歩き続けていると思う。
鎌倉をもっと楽しんでほしい。一緒に楽しめる仲間を作ってほしい。
尽きない深さを見てほしい。
と、繰り返しおっしゃっていた。

歴史とは時代の変わり目にきっちりと線など引ける訳など無く。
日本中を巻き込む戦国時代の突入までのプロセスとして
今、ひもとけば全て必然であり、ドラマチックだ。

その時代を担ったステージに承服しかねる嫌悪感を感じても、
登場人物はその時精一杯に先に進んていたからだし、
よくも悪くもだからこそ、後世に名を残している。

取りこぼしそうになったものに気がつき、手を伸ばして掬い上げれば、
手の中で点たちが反応し、スパークする。
また少し姿を現すものが出てくる。


鎌倉観光検定試験講習会
6/14(日)10:00-17:00
鎌倉女子大学大船キャンパス
講師:大貫 昭彦 氏(随筆家・鎌倉考古学研究所理事)
 
コラム【鎌倉石仏散歩〜遠の音に誘われて〜】