2008年10月5日日曜日

落下の王国

前回自発的に映画を見に行ったのっていったい何時の
どの映画だったのかすら思い出せない。

見に行こうと思って本当に行っちゃうとこも滅多に無いのに。
感情の起伏を促してストーリーに効果を与える程度なら
wowwowやテレビでもみればいいし。
視覚効果だけで没頭できるものってなかなか巡り会わない。

昔はデレク・ジャーマンでさえ心酔できたけど、
心も荒んでしまったようです。
なにもわざわざ今更作らんでも・・・
という目でみてしまうつまらない大人になってしまいました。





こちらは色彩とカット割りの効果が
雑誌のコラムのワンショットだけで琴線を振るわせましたの。
思った通り。


観終わってからも己の判断と起動力にすら感動。
いや、映画に感動?じゃないな。
「ありがとーーー!」だな。
世に送り出してくれてありがとう。
観せてくれてありがとう。という。
監督の手を握ってお礼を言いたい。
たーせむ、セル観なくてごめんね。


お嬢ちゃんの吊られた左腕さえシーンのなかで
大事なバランスを取ってる。
最初の数十分は計算尽くされた全てにまったく目が離せない。
その計算は舞台としてる世界遺産の数々の、
人の技の想像を絶する力を再認識すらさせる。
悪夢だとか語り部ご都合のごとく、
ころころ展開していくステージ。
出来すぎた青空と誤摩化し。
デジタル映像の技術が追いついた今、
堰を切ったように溜まっていた美意識を吐き出してく。
しかも、映画に出てくる子役や子供をカワイイと思うことも
あまりある事ではなく、効果としてしか重点を置かないんだけど、
このお世辞にもかわいいと言えないお嬢ちゃんが、
もう愛らしくて愛らしくて、愛情がふつふつと湧いて来て、
ヒーローを押しのけて引き取りたくなるような。

dvd出たら買おっと。







http://www.thefallthemovie.com/



ペドロの色彩が大好きだけど、
ストーリーを含む全般が好みな訳でないので
最後まできちんと見た事すらない。
全部満足ってそうそうない。誰かにお礼を言いたい。
ただし、人形動画のシーンがあれ??なところが。
これ、この映画が私の人生トップ5中4位だったら3位に位置する、
ブラザーズクウェイの・・・でないか?
こんなシーンと展開そのままありましたぜ??
とおもったら、既に同じ構想を彼らがしていたため、
今回起用しなかったらしい。
あくまでも自分から湧き出た美意識を優先させたのね。
でも、彼らに任せたらもっといいのできたかもよ。。。
とか、生意気いってみる。