2013年2月14日木曜日

梛の葉との再会

快晴とまでは行かないが、陽気はよかった。

熱海駅前のバスターミナルは工事中で、起雲閣へのバスは「③番か④番へ」と言われ、
今発車しようという③番のバスに飛び乗った。
バスターミナルを出たバスが早々に目的地とは明後日の方向に向かっていくので、バスを乗り間違えたことに気がつき、
飛び乗った手前下ろしてくれともいえず、ままよ、、、、と
モバイルでバスの経路を検索してみた。

バスはぐんぐん、山を登っていく。。。。
停車順路に「伊豆山神社前」というのがあったので、
「そうか、ここに呼ばれたか。。。」と腹をくくり、顔を上げたら次の停車だった。
伊豆山神社については前日、熱海の観光情報を見ていたときに、
逆方向ゆえに又の機会に、、、と思ったとところだった。

参道の停留所で帰りのバスの時間が20分置きなのを確認し、鳥居をくぐると、景気の良いタクシーのおとーさんが、鳥居と階段をバックに写真を撮ってあげるからとがんがん話しかけてくる。
おとーさん、帰りにタクシー使う気はないのよ。。と言ってるのにまったく聞かない。



頼朝様の政子との逢瀬は三嶋大社ではなかったのか。。。
などとぶつぶつ言いながら上る上る。



立派なお社だった。
観光地から外れた場所だけど、マニアが来るのだろうか。
というか、平日だというのにひっきりなしに観光の人が上がってくる。
思いの外、流行っているんだな。
グッズも充実していた。

階段の途中に役小角が。
こわいよー。
怖いなと思いながらも2枚も撮ってしまった。

帰りに、タクシーのおとーさんに捕まるのか、、、と
断り方を考えながら降りていったら先の強引さは無く、
逆につい乗ってしまいそうになるが、源泉やら言われるままに連れ回されてたら今日の目的が果たせなくなるので、「良くしてもらって申し訳ないが」と、低調にお断りしバス停に向かった。
残念そうだったけど、さらっと引き下がってくれた。>悪かったな。。


バスの時間まで10分ほど、周りにあるガイド板や碑文を読んでいると、
先のタクシーのおとーさんがまたやってきて、

「これをあげるから。
せっかくきたんだから、御神木の葉、お守りになるから持って帰りなさい。良いことがあったら、報告しにまた、来てな」

と、見覚えのある青々とした葉を一枚手渡してくれた。

なんだか嬉しくて、余計に「わるいな、、」と思いつつ
おとーさんの後ろ姿を見送っていると、先にバス停に待っていたおかーさんが、鳥居の横の大木を指し、

「この梛は、私のお父さんのおじさんが、北海道へ行く時にここへ苗木を植えたの。
ここではいつまで経ってもうだつが上がらないと、当時、北海道へ開拓に行く人がたくさん居たの。
それで行く前に植えていったの。梛は南の木だけど、この木が最北の木なのよ。
おじさんは北海道へ行ったはいいけど、もう先超されちゃっておそかったから、
だめで帰って来ちゃったけど」

梛と言われて、見覚えがあった理由がすぐにわかった。
以前、熊野詣での絵解きを引き継がれている方に、お土産代わりにと分けていただいた葉だ。1/3位の小さいのだけど。

「ああ、熊野さんの、、、茶色くならない葉」とつぶやいたら
おかーさんが嬉しそうに「そうそう」と笑ってくれた。

熊野詣での絵解きは、勧進僧がこの梛の葉を持って勧進先を回り、
絵解きをして熊野詣でを庶民に伝え、その際に熊野のお守りとして1枚ずつ配っていたものだ。
梛の葉は、枝から離れても黄化することなく、いつまでも青々とした色でいると言われている。
私がその際に分けてもらった葉も、5年以上緑色を保っていた。
大切にしていたのに、ついこの間、どこかにしまい込んだのを忘れてしまい、とても残念に思っていたところだった。

バスに乗り込むと、タクシーのおとーさんが、
にこにこ手を振って送ってくれた。
やっぱり、熱海駅まで乗ってあげればよかったかな。。。

これだけたくさんの偶然やご縁が重なると、
本当に、ただのバス乗り間違え、とは思えなくなる不思議さがある。
スーパーナチュラルはあまり信じてないけど、
明日の八幡様でのお稽古の際は十分白旗神社にお礼をしてこなくては。。。

というか、やはり、はやく熊野にいかなくては。なのか。。。


2010年8月7日土曜日

京都さんぽ






この夏にしたこと。


四条河原町阪急百貨店
Salon de The AU GRENIER D'OR
活鱧のおとし
赤飯饅頭
六道さんの水回向
賀茂川
然花抄院 京都室町
御池通横断





最後のショット



8月22日で閉店する、四条河原町阪急百貨店
あればたいして気にもしないけど、
無くなるのは、なんだか変なカンジ。

ましてや、ここが今度丸井になるとは、ひどい話だ。
阪急の文字と、壁面のロゴが、代わって丸井のロゴになるのは、
余りに下品でいやだ。



丸井は何を今更京都に進出なんだろうか。
新宿の丸井などで妙に(中途半端に)京都ブランドに干渉しはじめたと思ったら
これだ。

観光客が利用する事は無いし、ましてや外国人観光客には百貨店じゃないから免税も効かないだろうし。滋賀や京都郊外の若年層をターゲットしてるのだろうか。

もう一回言う。
なんで、丸井・・・?

本日の鴨川

賀茂大橋の合流
夏の空と河。
「暑い」とかおもってはバチがあたる。


絶望的な青空も、此処では美しい。


六道詣り

暑いので空き時間は図書館。と、きめていたものの、大先輩に六道さんのお迎えの鐘を突きに行きたいと言ったら、同行して下さる事に。なおかつ、ちょっとラクチンしてしまう。


東山故に、西日が照りつけ17時半。
容赦ないけど、黄昏時一寸前の西日が綺麗で、悪くない。
門前の出店で高野槙を購入。
噂に聞いていたけど、本当に600円になっていた。
それでもやはり自分の槙で水をじゃぶじゃぶしたいし。
おかあさんはいつものように小枝も添え、きちんと包装して下さり、
「お水は境内にあるのを使えば良いから、これは包んでもって帰りなさい」とおっしゃる。
ありがとうございます。
おかあさん、厳しい夏だけど、体に気をつけて。




連れが居る事を既にこの時忘れ気味で、水塔婆におじいちゃんの名前を書いてもらう。
相変わらず、戒名を確認しておらず、俗名で。 
そして、今年こそはいよいよ、いい音を鳴らしたいお迎えの鐘。
何人か前の人から突き方を参考にし、力一杯引いてみる事に。
決行、満足な音が出せた。いい気分だ。
おじいちゃんも心よくお帰りくださるだろう。

その後、お線香(2本50円)を納めて、最後に水回向。
「あついしなー」とかおもってると、水を掛けるのもかなり入念になる。

最後に御朱印をいただき、西日を避けるように、
斜めに東山をくだっていく。


五条通りの陶器市をひやかしつつ。
ういろうやさん五建外良屋で、赤飯饅頭を購入。
おまんじゅうの皮に、おこわ、栗、と好きな物が一つになっているにもかかわらず、
理解不能でまだ口にした事がなかったブツ。


やばい。
美味。
もうはまった。次回はこれを手みやげにする。


2010年8月6日金曜日

和みダイニング ゆず家


御幸町三条上ル「ゆず家」さんでの宴。
当然、並ぶは鱧。
活鱧のおとしをいただく。ああ、美味。


そしてさやさやと喉を通って行くシャブリ
極楽です。


個室を予約したのでゆったりとした時間を過ごす。
オーダーしたメニューはゆったりどころではないけど。
賀茂茄子の甘み、柚子料理あれこれ。
お酒もすすむよ、どこまでも。

シャブリが品切れ。
ありえん。

Salon de The AU GRENIER D'OR (サロン・ド・テ オ・グルニエ・ドール)

まずは糖分補給。重要。

グルニエ・ドールでピンクグレープフルーツとピスタチオのタルト。
ホールでたべれそうだ。




木の実のタルトをお土産に。
美味。



無神経になること

この夏、3回目の京都。
なにも、例年にない猛暑といわれている今年にかぎってだ。



羅生門が風を止める。

とか、そう言う事を一切考えない事にした。

2010年7月25日日曜日

旅は道連れ

新幹線で食べようと思ってバッグにしのばせ、新幹線の座席の前のテーブルに置くも、気が付けば京都。

その後も空き時間に食べるかと、そこここでバッグからとりだすが、なぜか封を切ることなく。

帰りの新幹線でまた定位置かのように簡易テーブルの上に止まり。

今また私の部屋に一緒にいる。

なんか、一緒に真夏の京都を旅して来たみたいで、情がわき、もう食べらんない。
ぐしゃぐしゃのバッグの中で、割れもせず。


いっそ、名前でもつけるか。

和三盆ぷりん

亀屋良長の和三盆ぷりん。
美味!!
日頃、ぷりんにカラメルソースの必要性を感じていなかった私にとってはときめきの逸品。
お菓子として甘味に遠慮は不要。なのにあとひく。滑らかで柔すぎず粗野な固さもなく。
和菓子の舌の感性は流石ね。

2010年7月24日土曜日

上田秋成展

風変わりとも言われつつも、なんだが愛嬌のあるおじいちゃん像。
それでも、最晩年まで己が火を絶やすことなく求め続けてたことに、
美しくもある哀切を感じる。
ことばを尽くした人の生き方とはその命が何年あろうと満たされることは無い。
蕪村の感性はそのことばを得ることで、またあらゆる動きを生む。
彼等にはその同じ血脈があるんだろう。
ならば、
そのことば無くとも、画がその生命を語る応挙を
秋成は特別な視線で見ていたと思う。
良い意味で。

無いもの。

すっかり本館は跡形もなく。
がっつり工事してますが、この下に方広寺の遺跡があったのではなかったっけ。調査後、後世に残す為、また埋設保存にしたんだったような。。。

失われた中世のランドマーク。
化学の進歩が次々と太古の真実をあばく昨今。
地下にはまだ彼の語りべたちが眠る。
これぞ本当の京都の底力なのか。

illy

結局、資料読んでたら、うたた寝もままならず。
illyでカフェインと糖分補給。
アイスのエスプレッソグラニータ美味。
でも足りないからドリップにワンショットをテイクアウト。
真夏の殺人的野外ホットコーヒー。
経験値の低さ故の過ち。駅前ひとっ走り出来そう。


お久しぶり

もう、前回いつきたのか思い出せない。

とりあえず大学図書館へ。仮眠しにいくわけではない。

朝食

次の食事までは長丁場なのでたらふくいただく。
京都駅内のカフェでモーニングバフェ。
880円で私のチョイス以外に、ヨーグルトやフルーツ、
ピラフやフライなどがっつりなメニューも。
野菜も豊富で大満足のコスパは関西ならではでしょうね。
1000円以上出すような朝食だったらここでは2年も通用しないしねー。


2010年7月14日水曜日

ピース


今日も傍らには平和な世界が横たわっています。



2010年6月27日日曜日

長野

長野県に入ると何だかやたらと雲が近い。
遠くの視界に高い山があるのっていい。
凄く目からリラックスしてくるのがわかる。

色々調べ過ぎて、iPhoneのバッテリーが到着前に切れるという体たらく。
まさか、高地は消耗が早いわけではあるまい。


長野駅

合い言葉は
「マツキヨ前」


暑い。
曇天に雲が多少薄くなる切れ間に日光が主張すると、
アスファルトから立ち揺らぐ湿気を前身で浴びてる感じ。
しかも無風。
北国に来ているつもりで、「こんな薄着で来て、寒かったらどうしよう」などと新幹線でのいらぬ心配をあざ笑うか。Tシャツ一枚で来た人が正解。
なんで。。。?


幼少時に住んでいた時以来、何度かは長野駅にはおりたっているはず。
でも全然印象がないのは、ぎりぎりに来て、とんぼ返りしたり、
高崎にもどってそのまま新潟に行ったりしてたからかも。

きちんと来たのはもはや、35年ぶりとかだ。
善光寺さんはこんなにとおかったっけか。

善光寺詣り

牛に引かれて


大学の宿泊教科学習会の視察のため、
大所帯で移動。
なかなかご本尊にたどり着けない。
牛に引かれるというより、
牛車に乗ってるかんじ。